証拠金取引とは？

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差金決済

FX（外国為替証拠金取引）では、株式投資のように売買の都度、代金を受け渡すのではなく、決済時に売買により生じた損益（差額）のみを受け渡します。このような取引を「差金決済」といいます。

新規建て時に受渡金額は不要ですが、取引で損失が生じた場合に決済ができるよう、一定額の金銭（証拠金）を預けておく必要があり、こうした取引のことを「証拠金取引」と呼びます。

一般的に、取引に必要な証拠金は取引金額よりも小さく、少ない資金で大きな金額の取引を行う（レバレッジ効果）ことが出来ます。例えば、10万円の証拠金で200万円の取引ができる場合、レバレッジ効果は20倍となります。

※FXのレバレッジは最大25倍（個人の場合）です。

証拠金には「必要証拠金」「有効証拠金」「証拠金維持率」があります。

買いや売りのポジションを取るために、その取引額に応じて最低必要となる預託金です。

1ドル100円時にドル円を1,000通貨分取引するのに必要な証拠金の計算は以下の通り。

必要証拠金は4,000円となります。

必要証拠金の計算式
相場の値動きに応じて、1ドル110円なら110×1000÷25＝4400円、1ドル90円になれば90×1000÷25＝3600円になります。

FX会社に預け入れている証拠金に、保有しているポジションの為替差益を加えたり、為替差損を差し引いた証拠金のことです。

有効証拠金から維持証拠金を差し引けば「あといくら取引に使用できるか」がわかります。

※証拠金が50,000円あり、買い又は売りでポジションを持って（まだ決済していないが、＋5000円の利益が出ている、または△5000円の損失が出て）いる場合、証拠金50,000円から±5000円を差し引いた合計が有効証拠金となります。

実際のトレードでは、チャート画面にリアルタイムの損益が出ていたり、有効証拠金が表示されています。

ポジション必要証拠金に対する有効証拠金の割合のことです。

証拠金維持率が一定水準を割り込むと、「追加で証拠金を入れるなど証拠金維持率を上げることが必要」を知らせるマージンコールや、保有しているポジションを強制決済するロスカットが執行されます。

✓証拠金維持率＝有効証拠金÷必要証拠金×100

※強制ロスカット値は50～70％が一般的です。

維持率を計算し、ロスカットの危険性を把握しておくことは資金管理の初歩です。必要証拠金のみの余裕の無いトレードではなく、初めから維持率を高めに保てる資金、通貨単位でトレードを開始しましょう。