通貨ペアとは、2つの国の通貨の組み合わせのことです。
FXは2つの国の通貨を売買し、利益・損失が生じる取引で、通貨がペアになった考え方をします。
※「米ドル/円を買う」という表現は、米ドルを買って円を売るという意味で、「米ドル/円を売る」と は米ドルを売って円を買うという意味です。
基軸通貨と決済通貨
FX取引画面では「USD/JPY」(米ドル/円)や「EUR/USD」(ユーロ/米ドル)など色々な通貨ペアが表示されています。
※左側の通貨が『基軸通貨』、右側の通貨が『決済通貨』です。
ストレート通貨とクロス通貨
「ストレート通貨」とは、米ドルと取引をする通貨ペアです。「ドルストレート」ともいいます。
「クロス通貨」とは、米ドルが含まれない通貨ペアで、米ドルを介(クロス)して取引が行われます。
FX初心者向け通貨ペアの選び方
最初に選ぶ通貨ペアとしておすすめなのは、次のような特徴をもったペアです。
- 取引量が多い
- 適度なボラティリティ(変動率)がある
- スプレッドが狭い(小さい)
取引量
取引量が多い通貨ペアは、概してチャートの値動きが安定していているので、取引の特徴をつかみやすく、仮に突発的な事件が起こったとしても、急激に変動するリスクも低い傾向にあります。
適度なボラティリティ
値動きがほとんどない通貨ペアは、取引によって利益を出すことは難しいので、ある程度ボラティリティがある通貨ペアを選ぶことがおすすめです。
※ボラティリティが高い方が利益を出しやすい反面、あっという間に損失が出る可能性もあります。
スプレッドが狭い通貨ペア
通貨ペアを売る時の値段(Bid)と買う時の値段(Ask)には差があり、この差額を「スプレッド」といいます。
※この差額はコストなので、スプレッドが狭い通貨ペアを選ぶことが大切です。また、相場の急激な変 動や経済指標の発表のタイミングなどで変動するので、情報を入手しやすい国の通貨を選ぶことも重 要です。
FX初心者向け通貨ペア3選
米ドル/円
取引金額:1位
ボラティリティ: 0.54%(1日の変動率)
日米情報は入手しやすく、ユーロやポンドと比べて値動きが緩慢ながら、適度なボラティリティもあり、取引量も多いので初心者におすすめです。アジア時間(アジア諸国の日中)だけではなく、欧州・米国時間でも活発に売買されているので、時間帯に捉われず取引をしやすいという特徴もあります。
ユーロ/米ドル
取引金額:4位
ボラティリティ: 0.66%(1日の変動率)
非対円取引では1番の取引金額の通貨ペアです。アジア時間は緩やかな値動きですが、欧州時間にかけて値動きが活発です。いったんトレンドができると、持続傾向にあるのも特徴です。
ユーロ/円
取引金額:5位
ボラティリティ: 0.64%(1日の変動率)
比較的トレンドが出やすく、変則的な動きが少ないのが特徴です。取引金額が多いのでスプレッドは狭く、ボラティリティはやや低めです。